10月5日菩提達磨の命日として金剛禅少林寺では「達磨祭」として儀式を行います。本日は稽古日ではないので道院にて一人で挙行しました。
下記の写真の右の達磨の掛け軸は1988年8月山形県で訪中団を作り旅行した時に嵩山少林寺の村で買い求めたものです。あの当時中国人の一年分の給料とか言っていましたが、いくらだったのか33年前のことですから記憶もありません。
さて、1936年青年開祖が嵩山少林寺で義和門拳21代の師父を受け継いだ際、白衣殿南殿の大きな壁画の禅の修行僧の姿を脳裏に焼き付かせることとなったのです。
その後敗戦という悲惨な体験をし日本に帰国後、青年開祖が1947年多度津町にて宗門の行としての少林寺拳法を創始する契機となったのが、あの壁画の修行僧の姿だったのです。夢の中に達磨が現れ開祖を導かれたのです。釈尊の教えの実践者として、道の先駆者として敬い後について行こうと決めたのです。ですから達磨は私たちの祖師に当たるのです。
よって金剛禅少林寺では達磨を本尊として安置し礼拝しているのですが、その達磨像を祀り拝めば何か良いことが起きるとか幸せになるというものではありません。単なる仕掛けとしての達磨なのです。それは九転び十起きという不撓不屈の精神と本当の強さとやさしさを身につける事を誓い合うという事です。それが「達磨祭」です。
※九転び十起き…開祖がおつくりなった言葉で一般的な七転び八起きではまだまだ足りないと…何度でもやり直せるという叱咤激励の言葉ですね。 合掌