モチベーション(原動力)

私が良く読む作家の一人が伊坂幸太郎。東北大学出身で仙台が舞台になる物も多い。その伊坂さんがデビュー十年したころに少々疲れて悩んでいた時期に「ひょこりひょうたん島」の作者で山形川西町出身の井上ひさしさんから「あなたにはたくさんの読者がついてるから、たとえば十人が読んだら三人は絶対に無条件に褒めるし、三人は絶対無条件に批判する。だから残りの四割の人を意識して書きなさい。ものを作る人ってそういうもんだよ」と言われたそうだ。
伊坂さんは井上さんのいわんとすることが分かって気持ちが楽になったそうである。

しかし、伊坂さんはその三割におもしろいって言わせたくてそれからの十年の小説を書く原動力になっていたと語っていた。もしここで小説を書くのをやめたら「僕を批判する人たちが勝ってしまう」みたいな気持ちがあったと邂逅した。

何をやるにも、続けるのにもモチベーション(原動力)が必ず必要になる。

「おかみさん~時間ですよ」と道院へ行くのだけは慎まなければならない。

今日はどんな法話で心を揺さぶるか。私のモチベーションである。

さて、今年の稽古はいつも通りまだ終わらない。日曜日としては最後になるが、29日が納めとなる。合掌

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