掃除の功徳

9/24は掃除の日。それに因んでテレビで「掃除の功徳」の解説があった。

お釈迦さまは掃除の功徳が五つあると説いたという。

  1. 自身清浄…自分の心が清らかになる
  2. 他心清浄…他人の心を清らかにする
  3. 諸天歓喜…周囲の環境が整い生き生きとしてくる
  4. 端正の業を植ゆ…美しい行為の種がまかれる
  5. 命終の後、まさに天井に生ずべけん…死後かならず天上に生を受ける

金剛禅でも靴を揃え(脚下照顧)道場へ入って挨拶(合掌礼)をして掃除(作務)を行う。

よって作務は日常の生活で大切な修行の一つと教える。

しかし…釈尊が見たこともない天上については「無記」なのである。語らなかったのだ。

だから、六道輪廻し人間界の上にある天上界に行けるとした功徳は釈尊は言うはずもない。

このように結びつけたのは日本に仏教を伝来させた禅の高僧による作り話だろう。

本来掃除をしたり食事をしたり全ての行為はそれに徹することにあり、功徳を求めた途端に「分別」となる。

正しい釈尊の教えは「無分別」。何も求めずそれに徹する「今を生きる」ことにある。

でも、トイレには神様がいるから掃除をしようとか何らかの功徳があるからやろうとは、人の心を動かす「仕掛け」としては必要なのだと思う。合掌

 

 

 

 

 

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