私の年代は、大学を卒業して社会人になると道院長を目指すのがごく自然でした。
私もご多分に漏れず恩師の仙台中央道院太田達夫先生(故人)に背中を押され、支部設立いたしました。
設立の年、拳士と共に夢中で稽古に取り組んでいる矢先に酒田大火があり、市内中心部は一夜にして焼け野原になりました。
その直後に開祖から「拳士は大丈夫か?被害はないか?」という電報をいただき、拳士一同涙を流して感動しました。その後団結も一層強まりました。
酒田中部道院の一期生は本部期性330期で今でも「花の330期」として一目置かれています。
それだけ少林寺拳法、金剛禅には火の玉となって取り組んでいました。
◎安全第一
◎少林寺拳法で金剛禅を学ぶ
◎難しいことをわかりやすく、わかりやすいことを面白く、面白いことをより深く
◎みんな違ってみんないい
◎すべて調和が大事
思いやりのある少年少女拳士、パワーあふれる青年拳士、元気な高(幸)齢者拳士そして支えてくれる保護者の皆さん、一体感を持って金剛禅の理解を深め、広げていきます。
儀式行事では級拳士も全員輪袈裟を着用し、厳粛な雰囲気の中で金剛禅の意識が深まっています。
昇級・昇格時の学科宿題レポートは家族に説明し周りにもわかってもらえるように一人一人が自分で理論武装を心掛けるようにしています。
小学生から70歳代まで幅広い年代層が一緒に修練しているので、幅広い人間関係といろいろな縁がつながります。
新入門拳士もすぐに道院の雰囲気になじめるアットホームな雰囲気で、楽しいから続けるといっています。
また、高齢者向けの健康プログラムも取り入れていますが、特に丹田を意識した動きは、少林寺拳法の基本動作の習得にとても有効です。
佐藤諒哉(中学1年) 准拳士初段
兄姉が入門するからと母に勧められたのがきっかけで、小学校2年の時に少林寺拳法を始めました。
僕は自己紹介などみんなの前で発表するのが苦手だったけれど、先生方に「毎回何か一つ覚えていこう」と言われてあまり心配せずに参加できるようになりました。
僕には同じ学年の仲間もいて、小学校5年生の時には一緒に全国大会に出場しました。練習はとても大変だったけれど、仲間と一緒だから頑張ることができました。
今年の3月に僕は初段になりました。黒帯を締めると気持ちが引き締まります。
僕はこれからも仲間の拳士たちと一緒に修行に励み、本当の強さを持った拳士を目指します。